FXで大損した経験してからは、私は以前より、
「なぜその市場が動くのか」
を意識するようになりました。『なぜ私はFXで大損したのか』
正直、半導体株にも何度も振り回されてきました。ですが少なくとも半導体業界は「なんとなく上がりそう」ではなく、
「なぜ今こうなっているのか」
を自分なりに考えることができました。
その中で、自分にとって比較的理解しやすかったのが、半導体業界でした。私は学生時代から約20年ほど、半導体分野の研究・技術開発に関わった経験があります。もちろん、半導体業界の全てを理解しているわけではありません。
ですが少なくとも、「なぜ数年単位で好不況が繰り返されるのか」
については、ある程度イメージすることができました。
半導体は「サイクル産業」
半導体業界は、非常に大きなサイクル産業です。
需要が増える。
↓
半導体メーカーが設備投資を増やす。
↓
供給が増える。
↓
作りすぎる。
↓
価格が崩れる。
↓
設備投資が止まる。
↓
供給不足になる。
↓
また価格が上がる。
かなり単純化していますが、大きな流れはこの繰り返しです。

細かい説明は省きますが、特にメモリ市場は、このサイクルの影響を強く受けます。例えばDRAMやNANDは、差別化が難しい部分もあるため、
「需給」
が価格に大きく影響します。需要が少し崩れるだけで価格は急落し、逆に供給不足になると急激に上昇します。そのため、半導体株は時に、
「なぜこんなに上がるのか」
というくらい上昇し、逆に暴落する時は本当に激しく下がります。
半導体と言っても、実際は非常に広い
一口に「半導体」と言っても、その中には様々な業種があります。
例えば、
- 半導体を設計する企業
- 半導体を製造する企業
- 製造装置を作る企業
- 材料を供給する企業
- 検査やパッケージを行う企業
など、多くの企業が関わっています。
そのため、半導体サイクルと言っても、全ての企業が同じタイミングで動くわけではありません。例えば、
- メモリ市況
- AI投資
- データセンター需要
- スマートフォン需要
などによって、強い分野と弱い分野が分かれることもあります。
最近のAI需要でも、
- GPU
- HBM
- 高速通信
- パッケージ技術
- 電力インフラ
など、様々な分野へ影響が広がっています。
私は、こうした
「どこにお金が流れるのか」
を考えることも、半導体投資では重要だと思っています。
暴落の見え方が変わった
私自身も、株式投資を始めて以降、半導体サイクルに何度も振り回されました。
上がる時は信じられないくらい上がる。ですが崩れる時は、本当に一気です。
特に半導体株は、将来期待が大きい分、
「期待が剥がれる時」
の下落も激しい。それを何度も経験してきました。
ですが私は、半導体サイクルをある程度理解できるようになってから、
「暴落の見え方」が以前とは変わりました。もちろん下落は嫌です。含み損も精神的には辛い。ですが、
- なぜ今下がっているのか
- 需給はどうなっているのか
- 設備投資はどう変化しているのか
- 長期需要は本当に消えたのか
を以前より冷静に考えられるようになりました。
AIは「巨大なインフラ投資」
最近は、AIの登場によって半導体需要が再び大きく変化しています。
GPU。
HBM。
データセンター。
電力インフラ。
高速通信。
AIは単なるソフトウェアの話ではなく、「巨大なインフラ投資」でもあります。
そのため現在の半導体業界は、「AI需要で永遠に伸び続ける」という単純な話でもなければ、「ただのバブル」と一言で片付けられるものでもないと感じています。
重要なのは、
- どこに本当の需要があるのか
- どこまで設備投資が進むのか
- どの企業が利益を取り続けられるのか
- どこで供給過剰になるのか
を考えることだと思っています。
「理解できるもの」に投資する
もちろん、これは半導体に限った話ではありません。投資で本当に難しいのは、「未来を当てること」ではなく、
「構造を理解しようとすること」
なのかもしれません。
私はFXで大損した時、「なぜその市場が動くのか」を、ほとんど理解できていませんでした。未来を正確に当てることは今でもできません。ですが半導体については、少なくとも、
- 何が起きているのか
- なぜ今こうなっているのか
を、自分なりに考えながら投資するようになりました。
そしてそれが、「理解できるものに投資する」という今の考え方につながっているのだと思います。

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