投資の世界にいると、
「これは詐欺だ」
「こんなの絶対に危ない」
と言われるものを、何度も見ます。
実際、私自身もこれまで、
- FXセミナー
- 物販セミナー
- 仮想通貨案件
- 高利回り投資
- 海外投資コミュニティ
など、さまざまな世界を見てきました。
実際に海外まで話を聞きに行ったり、中には本当に危険なものもありました。
実際に摘発された案件もあります。ですが一方で、私は今でも思うのです。
「怪しいもの」=全部詐欺、ではない
例えばBitcoin。今では世界中の機関投資家が保有し、国家レベルで議論される資産になりました。
ですが、10年ほど前は違いました。当時のBitcoin界隈は、かなり胡散臭く見えていたと思います。
実際、
「詐欺」
「価値ゼロ」
「チューリップバブル」
と言われ続けていました。そして2018年、仮想通貨市場が暴落すると、
「ほら見たことか」
という空気が一気に広がりました。
当時Bitcoinを推していた人たちは、“詐欺師扱い”されることも珍しくありませんでした。
でも結果的に、Bitcoinは消えませんでした。
むしろ、世界的な資産として残りました。
一方、本当に崩壊した案件もある
例えば、
SENER
D9
Trade Coin Club
のように、後に問題化・摘発された案件も数えきれないほどあります。
こうした案件は、実態よりも「紹介報酬」や「勧誘構造」が先行していました。
つまり、価値そのものよりも、「新しい参加者を増やし続ける構造」に強く依存していた。
これは非常に危険です。『なぜ人は成功の空気に惹かれるのか』
では、その違いは何だったのか
正直に言うと、私は今でも、
「これが本物で、これは偽物」
と100%見抜けるとは思っていません。
むしろ重要なのは、
「この情報は、どの程度信用できるのか」
を考えることだと思っています。
0か100かではなく、
- 方向性は正しいかもしれない
- でも説明は誇大かもしれない
- 技術は本物でも、価格は行き過ぎかもしれない
- 理念は面白いが、実装はまだ遠いかもしれない
そういう見方です。
ADAの「量子耐性」は、本当に正しかったのか
2017年頃、ADA(Cardano)は、
「量子コンピュータ耐性」
のような未来感のあるキーワードで注目を集めていました。
ですが当時、量子コンピュータ業界そのものが、まだまだ黎明期で、かなり曖昧な立ち位置でした。
- イオン方式
- 電子スピン
- 超伝導
- エラー補正
- 書き込み方法
どの方式が本命になるのか、産業界も様子見状態で、大学や研究機関の有識者が学会などで喧々諤々議論している状況。全体で何も定まっていなかった時代です。
そんな状況を見ていたエンジニア上がりの私としては、正直、当時のADAの説明には
「誇大な部分も多いな」
と思っていました。
ですが結果的に、ADAは上場後、プレセール時点から見ると、100倍を超える値を付け、最大で1000倍近い水準まで急騰しました。
つまり、
「誇大広告」だった部分と、
「未来の方向性」は別だった
ということです。
私は、会社員として情報の扱い方を学んだ
私はサラリーマンとして、
- 渉外
- 広報
- 社会貢献イベント
- 技術発表
などの仕事を経験してきました。
その中で強く感じたのは、
情報は、「事実」と「解釈」が混ざる
ということです。
例えば広報では、同じ内容でも、伝え方ひとつで印象が大きく変わります。
だから企業では、
- 何を伝えるか
- どう伝えるか
- どこを強調するか
を非常に重視します。そしてその情報の背景や意図を読み解く力が、いわゆる「メディアリテラシー」というスキルです。私は会社員として、こうした環境に長くいたことで、
「情報はそのまま受け取るものではなく、背景まで考えるもの」
という感覚が自然と身につきました。
またエンジニア時代は、対外発表で曖昧な説明をすると、専門家から徹底的に追及されました。
だから自然と、
- この情報の根拠は何か
- どこまでが事実か
- どこからが期待か
- 誇張は入っていないか
- この種の企業(人)であればどのような誇張をするだろうか
- リスク説明は十分か
を考える癖がつきました。『理解できるものに投資する』
SNS時代は、「一部だけ正しい情報」が一番危険
今のSNSは、完全な嘘よりも、
「一部だけ正しい」
「一部は意図的、無意識に関わらず歪められている」
情報の方が多い気がします。
だからこそ難しい。
例えば、
- AI
- 量子コンピュータ
- 仮想通貨
- 半導体
- 宇宙産業
こうした分野は、実際に未来がある。
でもその一方で、
期待
誇張
熱狂
そして、ときには願望
も大量に混ざる。
だから私は、「本当か嘘か」ではなく、
「どの程度信用できるのか」を考えるようにしています。
投資とは、「情報の確率」を読むことなのかもしれない
私は、投資で何度も失敗してきました。
でも今振り返ると、一番危険だったのは、
「理解していないのに、空気で信じること」
だった気がします。 『なぜ人は「成功の空気」に惹かれるのか』
だから今でも、SNSを見る時は、
- 誰が言っているのか
- なぜそう言っているのか
- どこまでが事実なのか
- 何がまだ未確定なのか
をできるだけ考えるようにしています。
もちろん、それでも間違えることはあります。
ですが少なくとも、
「全部信じる」
「全部否定する」
よりは、ずっと現実に近いと思っています。

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